【定量分析】サックスバーHD(9990)は利回り4.4%超!数字で見る超割安株の実力
今回は鞄・雑貨小売の最大手、サックスバーHD(9990)について、【定量分析】をガチでやっていこうと思います!
まずは基本情報:サックスバーHDってどんな会社?
サックスバーHDは、ショッピングセンターや駅ビルを中心に「SAC'S BAR」などの店舗を全国に展開している、鞄や財布、雑貨の小売業界No.1企業です。オリジナル商品(PB)の開発にも力を入れています。
1. コロナ禍からの鮮やかなV字回復!
まずは会社の「稼ぐ力」の回復っぷりを見てください。この数字はマジでドラマチックですよ。
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 368億円 | -9.0億円 | -2.46% |
| 2023年3月期 | 472億円 | 24.8億円 | 5.26% |
| 2024年3月期 | 521億円 | 37.6億円 | 7.23% |
| 2025年3月期 | 523億円 | 40.4億円 | 7.73% |
| 2026年3月期(予) | 540億円 | 42.0億円 | 7.78% |
2年間の営業赤字というトンネルを抜け、2023年3月期に鮮やかに黒字転換! その後も利益を力強く伸ばし続けています。直近の1Q決算は前年の反動で減益スタートでしたが、会社は通期での増益予想を崩していません。
2. 財務は健全!コロナ禍を乗り越えた体力
あのコロナ禍の赤字を2年間も耐え抜いただけあって、財務はかなり健全です。
会社の体力を示す自己資本比率は73.3%と非常に高い水準。有利子負債も純資産に対して極めて少なく、安心して長期で付き合える財務内容です。
【深掘り】投資家目線のネットキャッシュはどうなの?
財務の安全性を測るもう一つの指標「ネットキャッシュ」も見てみましょう。これは、会社の時価総額に対して実質的な現金がどれくらいあるかを示す指標です。
計算してみると、サックスバーHDのネットキャッシュ比率は約0.64倍。
「会社の値段(時価総額)の64%は、会社が持っている実質的な現金で説明できる」ということです。理想の「1倍超え」ではないですが、財務的な安全性と割安度は極めて高いと判断できますね。
3. 株主還元を強化!増配トレンドへ
業績回復に伴って、株主への還元も力強さを取り戻しています。
| 決算期 | 1株配当 | 増減 |
|---|---|---|
| 2023年3月期 | 22.5円 | ↑ |
| 2024年3月期 | 30.0円 | ↑ |
| 2025年3月期 | 30.0円 | → |
| 2026年3月期(予) | 35.0円 | ↑ |
コロナ禍の赤字期ですら15円の配当を出し続けたのはすごいですが、回復後はきっちり増配。そして、来期(2026年3月期)は35円への増配を計画しています。
さらに重要なのが、会社が「2026年3月期以降は連結配当性向の目安を35%以上に設定」と、還元方針の引き上げを宣言したこと。これは、稼いだ利益をこれまで以上に株主に還元していくという、経営陣の本気度の表れです。
4. 今の株価は極めて割安!
じゃあ、これだけ良い条件が揃っているのに、今の株価は割安なんでしょうか?
2026年3月期の会社予想EPSを元に計算すると、PERは約8.6倍、そしてPBRは0.78倍です。
(EPS 91.48円、株価790円で計算)
PER1桁、PBRは解散価値である1倍を大きく下回っています。しかも、予想配当利回りは約4.4%と高水準。どう見ても「極めて割安」な領域に放置されていると言っていいでしょう。BPS(1株当たり純資産)が1,016円もあることを考えると、下値不安もかなり限定的です。
【定量分析まとめ】安全域の広い高配当バリュー株
さて、数字だけでこの会社を見てきましたが、いかがでしたか?
結論としては、「コロナ禍からV字回復し増益基調にあるにも関わらず、株価は極めて割安な水準に放置されている。健全な財務と高い配当利回りが強力な安全域を提供している」というのが、数字から見える姿です。
次の記事では、この素晴らしい数字の裏にある「物語」や「成長戦略」といった【定性分析】をやっていくんで、そっちもぜひ読んでみてくださいね!